先日、市民生活協同組合 ならコープみみなし様にて「絵本作りワークショップ」を開催させていただきました。
今回のテーマは 「平和」。
普段の暮らしの中で「平和」についてじっくり考える時間は、そう多くありません。
ですが、戦後80年という節目を迎える今、改めてこのテーマを心に刻むことは、私たち一人ひとりにとって大切なことだと感じています。
戦後80年を迎えて
これまで私は、さまざまな現場で戦争をご経験された方々のお話を伺ってきました。
当時の状況を知る生の声は、歴史の教科書からだけでは得られない重みを持っています。
皆さまが口を揃えて語られていたのは、
- 戦争の悲惨さ
- 平和の尊さ
- 「二度と戦争をしてはならない」という強い願い
でした。
その言葉の一つひとつは私の胸に深く刻まれ、今も日常を生きる中で「忘れてはならない大切な記憶」として響き続けています。

絵本作りプログラムの目的
私たちが行っている「絵本作りプログラム(ライフキャリア絵本)」には、2つの大きな目的があります。
- 絵本を通して“自分らしさ”に気づくこと
- 対話を通して人と人とのつながりを生むこと
自分自身を見つめ直し、過去や現在を物語として表現することで、自然と自己理解が深まります。
そして、自分を理解できるようになると、相手の物語にも耳を傾け、他者理解も広がっていきます。
人と人とが語り合い、分かち合うこと。
その積み重ねが、平和を考える上でも欠かせない力になると私たちは信じています。
絵本作りワークショップの様子
今回の会場にも、幅広い世代の方々が集まりました。
机の上には真っ白な絵本の用紙と、色とりどりのペンやクレヨン。
最初は少し緊張した様子もありましたが、描き始めると皆さんの表情は自然とほぐれていきました。
- 自分自身の人生の一場面を丁寧に描いた方
- 大好きなペットとの思い出をやさしい色で綴った方
- 想像の世界を豊かな発想で物語にした方
それぞれの絵本には、その人が大切にしている価値観や記憶がにじみ出ており、一人ひとりの“物語”がかけがえのない形となって表現されました。

参加者の声
絵本が完成した後は、シェアリングの時間です。
自分の物語を読み聞かせるとき、最初は少し恥ずかしさが混じっている方もいました。
けれど、聞き手の温かなまなざしに励まされ、だんだんと言葉が豊かになっていきます。
実際に寄せられた声をご紹介します。
- 「普段はなかなか話せないことも、絵本を通してなら話せた」
- 「自分が大切にしていることが自然に表現できた」
- 「相手のことが深く分かる時間になった」
絵本という形があるからこそ、安心して表現できる。
そして、その絵本を通じてお互いを知ることができる。
そこには、人と人とが信頼でつながる瞬間がありました。
あたたかな場の力
今回特に印象的だったのは、会場全体を包んでいた“あたたかな空気感”です。
参加者の皆様が互いを尊重し合い、思いやりを持って会話をしてくださったこと。
さらに、ならコープ組合員の皆様の細やかなサポートが重なり、安心して取り組める環境が整っていました。
この「安心できる雰囲気」こそ、絵本作りにおいて私たちが最も大切にしているものです。
一人では生まれない場の力を、改めて強く実感しました。

おわりに
絵本作りを通じて、自分の物語を描き、それを仲間と分かち合う。
この体験は、「人と人とが分かり合える一歩」につながると考えています。
平和は遠い世界の出来事ではなく、日常の中での「理解」「対話」「共感」の積み重ねから育まれるもの。
だからこそ、このような小さな活動が大切だと感じます。
今回ご参加くださった皆様、そしてあたたかな場を共につくってくださったならコープ組合員の皆様、本当にありがとうございました。
これからも絵本作りを通じて、一人ひとりの声や想いを大切にしながら、平和やつながりについて考える時間をつくり続けていきたいと思います。

